その痛み…神経痛かも
『腸骨下腹神経』をご存知ですか?
本日は変形性股関節症の方が高頻度で併発している神経症状について、お話をさせていただきます。
股関節に痛みを抱える多くの方に併発している症状が坐骨神経痛ですが、それ以外にも併発しやすい何種類かの神経症状があります。
その中のひとつに『腸骨下腹神経』による神経症状があります。
一般的に知られている神経痛の代表格といえば坐骨神経ですが、腰や骨盤付近から下肢に向かって出ている神経は何種類もあります。その中のひとつに腸骨下腹神経があります。
そんな腸骨下腹神経の症状はお尻の横や股関節の付け根に感じる痛みです。
ん⁉ 股関節の︎付け根の痛み?
付け根付近は「そけい部」と呼ばれ、表面的には股関節と同じ場所にあるため『そけい部が痛い=股関節が痛い』と、思われていることが多々あります。もちろん!股関節そのものが痛い場合もありますが、全てが股関節の痛みではありません。
ではどんな時に付け根に痛みが出やすいのか?それはお腹(体幹)に力が入った時です。例えば…
・寝返りをする時
・布団やベットから起き上がる時
・歩いている時
・立ちっぱなしの時
こんな感じです。
まだまだ他にもありますが、お腹や体幹に力が入る動作で痛みを誘発することが多くあります。
『腸骨下腹神経』
いかがでしたでしょうか?
股関節そのものの痛みなのか?
腸骨下腹神経の神経痛なのか?
そこを鑑別をすることが、股関節の痛みが良くなるかならないかの分かれ道のひとつになります。
『ひょっとしてそうかも?』
心当たりはありませんか?心当たりはのある方は私までご相談ください。